随分時間があいてしまいましたが、勝間さんのラテラルシンキング講座の内容について、概要をまとめたいと思います。
ただ、困ったことにテキストが非常にシンプルかつわかりやすくまとまっているため、書き写しとなってしまうところが多々あります。
著作権の問題もありますので、なるべく内容は曲げないで、少しアレンジしてお伝えできればと思います。
1.ラテラルシンキングとは
・論理的思考の対立概念
・商品市場が成熟している中で、差別化を図る際に有効
・ただ、論理的思考の上位概念でもあるので、論理的思考を利用しないと、単なるあてずっぽうになる
→運用の仕方に注意が必要!
・ラテラルシンキングは、仮説構築の際に役立つ
→当たり前の仮説を抜け出し、仮説のバリエーションを増やすことで、問題解決レベルをあげる
・ラテラルシンキングは、ロジカルシンキング以上にトレーニングが必要
2.ラテラルシンキングの有効性
・成熟した市場での差異化を求めるとき
・ベンチャー企業が同じ市場で競合する大企業に勝る製品・サービスを生み出すとき
・商品普及率が飽和状態に達し、売り上げを伸ばすことが難しいとき
・製品の新しい付加価値を探すとき
・新しいビジネスプロセスを探すとき
☆結果として、日本の経営課題を解決するときに役立つ場面が多い
3.ラテラルシンキングの限界
・仮説に対して、技術的に可能か、マーケットに受け入れられるかという現実的検討が必要
・やり方を間違えると非効率
・必ずしも良い答えが出るとは限らない
☆ロジカルシンキングとの併用は必須
☆思いついたアイデアを試して、失敗したら修正を繰り返す
☆チームを活用して、視点を増やしたり、失敗から学ぶ仕組みが重要
4.ラテラルシンキングのステップ
①対象をMECEに分解
②構成要素の前提を変えてみる(思い込みや常識を捨てる)
③②のギャップや問題点を解消するアイデアを導入
5.違う切り口を探すフレームワーク
☆オズボーンの7つの質問(SCAMPER)
①代用してみたら?(Substitute)
②結合してみたら?(Combine)
③応用してみたら?(Adapt)
④変更してみたら?(Modify)
⑤置き換えてみたら?(Put)
⑥減らしてみたら?(Eliminate)
⑦逆転してみたら?(Reorder)
☆コトラーの6つの技法
①代用する
②逆転する
③結合する
④強調する
⑤除去する
⑥並べ替える
講義の中では、これらを教わった後、実際のケーススタディをたくさん実施しました。
時間の制約もあり、完全には解ききれなかったのですが、
どのようにアプローチしていけばよいのかの糸口はつかめたと思います。
あとは、実践できそうな機会があったら、ひたすら試してみるのみ!だと思います。
かなり内容をはしょっているので、もう少し詳しく知りたい、ということがありましたら、例題の一部などお示しします。
皆さんの少しでもお役に立てれば幸いです。
2 件のコメント:
井上真改さん、こんばんは。
とても詳しくまとめていただきありがとうございます。
最近、とても注目されているような気がする「ラテラルシンキング」ですが、
まとめを拝見しているとますます、関連著書を購入してみたくなりますね。
このセミナーは、勝間さんの公式ブログで案内されていたものですよね。
事例として、「ビール」の大手会社や「漫画」のことに触れられていたものと記憶しております・・・・。
前回のフジテレビ「サキヨミ」、ご覧になりましたか?スピード社の競泳用水着「レーザー・レーザー」の事例も「ラテラルシンキング」ですよね。
商品開発もそうですが、この思考を意識することで考えの「枠」が広がっていきますね。
yumiさん
コメントありがとうございます!
残念ながら、我が家はテレビが壊れてから、地上波放送は見られない状態なのです^^;
ですので、サキヨミの放送内容は未見なのですが、ご指摘のとおり、考えの「枠」は広がりますね!
使い方を間違うと、思考の迷路に入ってしまいますが、魅力的なところは、仮説を幅広く立てられるところでしょうか。
往々にして、仮説思考といっても、つい従来の慣習や、自分では意識していない常識、組織の慣例といったものに束縛されてしまい、視点を変えても結論が変わらないということが、多々あるのかと思います。
その点では、意識的に手法に則って、軸をずらして考えられるというのは、かなり重要な手法ですね。
使いこなすまでには、かなり時間が必要とのことですが、地道にチャレンジしてみたいと思います!
コメントを投稿